日常のマネジメントとしての人事考課
(評価と面接)
 「企業は継続し続ける社会的責任がある(ゴーイングコンサーン)」といわれます。
そのためには環境に適応し、経営理念やミッションの具現化としての「成果」を出し続けることが不可欠です。
 しかし、過去に経験のない急速な高齢化・グローバル化など、今日のように企業を取り巻く内外環境が激しく、なおかつ変化のスピードが激しい時代においては、過去の経験の蓄積だけでは「成果」を出しにくくなってきています。
 そこで、これからは社員の参画を求めた『知恵結集』型の組織運営が求められます。
 
 また、従来と同様の処遇を維持することが困難な中、継続的に高い成果(付加価値)
出し、更に社員のモチベーションを維持していくためには、社員にとって「働きがい」の
ある組織運営も求められます。
 「働きがい」とは、仕事を通しての成長(能力開発)によって得られる喜び・満足であ
り、能力が思うぞんぶんに仕事の場で発揮(有効活用)されている状態をいいます。
 仕事への「参画意識」がない人が「働きがい」を感じることは難しいでしょう。
 人は、自分の考えを主張し受け入れられたときに「参画意識」が芽生えます。
 私は、その「成果」と「働きがい」を同時に達成・拡大できる組織運営のためには、
日常の「仕事のコミュニケーション」が重要であり、日常のマネジメントとしての人事
考課 (評価と面接)の強化が効果的だと考えてます。
 一般に、『人事考課=査定(序列、選別)』と考えられていますが、査定とは評価結果
の活用であり、人事考課の1つの機能です。もう1つの大きな機能として、『日常のマネ
ジメント(人材の育成・活用、仕事の改善)』としての機能があります。
 人事考課は、「PDCA(マネジメントサイクル)」で流れており、それぞれの部分で
基本となる「考え方」や「やり方」があります。
 私は、基本となる「考え方」をもとに、各企業にマッチした人事考課(評価・面接)制
度=コミュニケーション制度導入・運用のサポートを通じて、「成果」と「働きがい」を
同時に達成・拡大できる組織運営の実現に貢献したいと考えています。
○評価・査定・考課・面接とは
  評価とは、事実の確認のことであり、「やれ」といったことをやったかどうか、「や
 ります」といったことをやったかどうか、これが評価です。期待する程度を明確にして
 おき、これを上回れば「A」、ほぼ期待される程度であれば「B」、これを下回れば
 「C」というかたちで評価が行われます。
  査定とは、評価の結果を数量的に処理し、これを昇給・昇格・昇進などにに結びつけ
 ていくことをいいます。
  評価は労務管理の問題であり、査定は人事管理の問題だといえます。評価は現場で行
 われますが、査定は本部の人事部門で行われるかたちになります。
  考課とは、目標を設定する ⇒ 評価を行う ⇒ それをフィードバックして明日からの
 能力開発や業務改善に結びつける ⇒ さらに査定をして昇給・昇格・昇進に公正に結び
 つけていく、というこれら一連の流れの全体をいいます。
  面接とは、各人への役割(目標)設定・確認のための話し合い、フォローアップの
 ための話し合い、遂行過程の振り返しやフィードバックのための話し合いをいい、人事
 考課が効果的に機能するかどうかは、この面接にかかっています。

                       〜 評価と面接制度 →

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