乱世の時代

世の中は180年で一巡する。これを60年ごとに区切り、最初の60年が「上元」、次の60年が「中元」、最後の60年が「下元」で、「上元」と「中元」は「治世」の時代、「下元」は「乱世」の時代と言われます。
「下元」は、1985年の「円安・ドル高」是正の協調介入を合意した「プラザ合意」あたりから始まったと言われていますので、あと40年近くは「乱世」の時代が続くことになります。
確かに、今の日本は国際化が急速に進み、特に金融界において外資の参入が相次いでいます。ビジネスのルールが激変しており、昨年はルール内だったことが、今年はルール違反という事例が多く見られるようになりました。まさに環境変化の不確実性・複雑性が高まったと言えます。
高度・安定成長期の日本においては、
@市場的には、「何が売れるかがわかる」時代であり、企業は「より品質の良いものを、より安く、より短時間で提供すること」に対して注力してきました。
Aそこでの従業員に対する期待は「全員の力を結集する」ことであり、
B人材としての要件は「従順で、指示されたことをきっちり果たす人」であったと言えます。
しかし、現在の日本においては、
@市場的には、「何が売れるかわからない」時代であり、企業は「何を作れば売れるか、何をすれば変化に対応できるか」に対して苦慮しています。
Aそこでの従業員に対する期待は「各人がそれぞれ考え、知恵をもちよる」ことであり、
B人材としての要件は「自ら考え、行動する人(自律した人)」であると言えます。
従業員に対する期待が「各人がそれぞれ考え、知恵をもちよる」ことといっても、皆がバラバラに考え、行動しても成果はあがりません。
経営者が戦略を策定し、策定した戦略の「見える化」により、従業員の「知恵(成果行動)の結集」を図ることが重要です。


人材は見つけるものではなく、育てるもの
北見昌朗 著 「豊臣秀吉の経営塾」〜参考文献 堺屋太一 著 「夢を超えた男 秀吉」
豊臣秀吉 こんなに人材不足ではどうにもならない。即戦力になる人が欲しいが、それを
見つけるにはどうすれば良いのか。
竹中半兵衛 人は見つけ出すものではありません。育てるものです。
豊臣秀吉 そうはいっても目の前にやるべき仕事が山積みしているのだから、育てている
時間はない。
竹中半兵衛 育てるとは仕込むことではありません。仕事をさせてみることです。
誰かをまずその役におつけください。これはこうなれば成功だという目途を
はっきりさせて、やらせるのです。うまくできればご褒美加増。できなければ
解役、不正があれば減封、悪質なら追放、それで良いのです。
豊臣秀吉 なるほど。それで具体的にどうすればよいのか。
竹中半兵衛 殿が領内をお歩きになることです。鷹狩、遠乗り、祭り見物、なんでも結構です。
とにかく領内を歩き、村年寄、住職、神官、商人、職人、誰かれなくお話しに
なることです。
それを実行してみたら、確かに色々な情報が得られ、多くの人材を確保できた。